【IT最底辺】監視オペレーターのリアル|地獄から転職成功体験まで

「また夜勤か…」

監視オペレーターとして働きはじめて半年。
モニターの前で時間が止まったように過ごす日々に、ふと「このままでいいのかな」と感じる瞬間がありませんか?

実は、これはあなただけではありません。
監視オペレーターの仕事は、未経験でも入りやすい一方で、「やりがいを感じにくい」「眠気との戦い」「将来が見えづらい」など、心身のしんどさを感じる人がとても多い職種です。

しかし――ここがスタート地点なんです。

かつて私も、何のスキルも自信もないまま、データセンターの監視室で深夜に缶コーヒーを片手にモニターを眺めていました。
「このまま同じ仕事を続けるのか?」と不安になりながらも、少しずつ勉強を始めた結果、いまではシステムエンジニアとして開発現場で働けるようになりました。

当記事で分かること
  • 監視オペレーターの仕事内容・年収・リアルな体験談
  • 監視オペレーターが「しんどい」と言われる理由
  • そこから抜け出すために私が実際に行ったステップアップ方法・具体的な道筋

リアルな体験談を交えて解説します。

「監視オペレーター=終わりの仕事」ではありません。
むしろ“エンジニアとしての最初の一歩”になりうる仕事です。

少しでも今の働き方にモヤモヤしているなら、この記事があなたの次のステップのヒントになるはずです。

監視オペレーターとは何か(仕事内容・シフト・年収について)

監視オペレーターとは、コンピューターやネットワークが正しく動いているかを見守る仕事です。
トラブルが起きたときに、早く気づいて担当者へ伝える役割を持っています。
いわば「ITの見張り番」といえる存在です。

主な仕事内容は次のとおりです。

  1. システムの状態をモニターで確認する
  2. アラーム(異常)が出たら対応手順書に沿って処理する
  3. 報告書や日報を作成する
  4. 次の担当者に引き継ぐ

仕事の目的は、「システムを止めないこと」。
普段は静かな職場ですが、問題が起きたときは一瞬で緊張が走ります。
地味に見えても、会社の運用を支える大切な役割です。

アラートが鳴ったら手順書に従って対応し、次の担当者に電話でエスカレーション(報告)するのが主な仕事です。

私の現場でのシフトパターンと働き方

私が働いていた現場は、24時間365日体制で、
日勤、準夜勤、夜勤がある3交代勤務制でした。

実際のシフトは以下のような流れでした。(休憩は1時間)

日勤:9時〜17時30分
準夜勤:17時〜翌1時30分
夜勤:1時30分~9時

夜勤は静かで落ち着いた雰囲気がありますが、眠気との戦いです。
特に深夜3時ごろは、集中力が切れやすく、最もつらい時間帯でした。

土日や祝日関係なく不規則な生活でしたが、
平日の人が少ない時に出かけたりできるのは利点でした。

監視オペレーターの年収・待遇実例(私の経験)

私のときの年収は、おおよそ300万円ほどでした。
夜勤手当や残業代を含めると、平均より少し高い月もあります。

待遇の特徴としては以下の通りです。

監視オペレーターの待遇
  • 基本給は高くないが、夜勤手当で安定しやすい
  • 資格手当を出す会社もある
  • スキルアップすれば昇給チャンスもある

一見シンプルな仕事に見えますが、「夜勤で稼ぐ」「経験を積んで次へ進む」という選択ができます。

私の勤めていた会社では、単純計算で平均月25万円の給料がありました。
まずまずのように思えるかもしれませんが、ボーナスがなく、夜勤をしている割には少ない給料だと感じていました。

はじめに:私が監視オペレーターになった理由

IT業界を目指した当初、私は「いつか自分でシステムを作りたい」と思っていました。
しかし、最初の一歩は「監視オペレーター」という仕事からのスタートでした。
ここでは、私がその道を選んだ理由や、実際に働いて感じたことをお伝えします。

開発の仕事をしたかった私の挑戦

私はもともと「未経験でもプログラミングを仕事にしたい」という思いで、IT業界を志しました。
しかし現実は甘くなく、最初から開発職に就くのは難しいと言われることもありました。

そんな中、あるSES(エンジニア派遣)企業に応募したところ、面接当日に「合格です!」と即決。
そのスピード感に少し違和感を覚えたものの、うれしさが勝ってしまい、深く考えず入社を決めました。

高橋
高橋

そこそこ大きき企業でもあったため妥協して入社してしまいました。もし、監視オペレーター以外にやりたいことが明確なら、妥協せずに仕事を選ぶことをおすすめします。

この時の私の考えはシンプルでした。

「まずはIT業界に入って、そこからステップアップしていけばいい」

しかし、その判断がのちに大きな学びにつながることになります。

一緒に働いていた同僚や実際に働いてみた感想

入社後に配属されたのは、サーバー監視やアラート対応を行う現場でした。
「まずはここから」と言われた通り、最初の仕事は開発ではなく、監視オペレーターの業務。

同じ現場には私と同じように「いつか開発をやりたい」「構築の仕事をしたい」と考えている仲間が多くいました。
しかし、実際には1年以上同じ現場で監視業務を続けている人がほとんどでした。

高橋
高橋

中には、ずっと監視オペレーターとして働いている人がいましたが、だいたいは1~2年くらいで構築や開発の仕事に変わっていく方が多かったです。

実際に監視オペレーターとして働いてみて、以下のようなことを感じました。

監視オペレーターとして働いてみて感じたこと
  • 夜勤中心のシフトで生活リズムが不安定
  • マニュアル通りの作業でスキルが伸びにくい
  • 派遣先が変わるまでキャリアの方向を自分で選べない
  • 自分から積極的に動かないと長い間監視オペレーターを続けることになる

同じ会社で監視オペレーターからステップアップしたい人はとにかく積極的に行動することが大切です。(継続的な学習や営業へのアピールなど)

なぜ監視オペレーターという道を選んだか

当時の私は、未経験という立場もあり、「まずはIT業界に入ること」が何より大切だと考えていました。
そのため、「監視オペレーター」は“入り口”としては最適だと思っていました。

実際、パソコンに向かう仕事であり、ITシステムに触れる機会も多いので、
「経験を積めば開発にもつながる」と信じていたのです。

しかし、今振り返ると、必ずしもそうとは限りません。
監視業務はITの基礎を学ぶには良いものの、開発職に直接つながるケースは多くありません。
もし当時の自分にアドバイスできるなら、こう伝えたいです。

「未経験でも、最初から開発エンジニアを目指していい」
「最初の就職活動はとても重要なので、納得するまで進めてよい」

高橋
高橋

学習方法や転職の選び方次第で、最初から開発職につくことは十分に可能でした。


そのことに気づけたのは、監視オペレーターとして働いたからこそ。
この経験があったから、次のステップに向けて本気で行動できるようになったと感じています。

実際に働いてみた監視オペレーターのメリット

未経験でも入りやすかった点

一番のメリットは、未経験からでも採用されやすいことです。
IT業界の入り口として、誰でもチャンスがあります。

理由は以下の通りです。

・トラブル対応はマニュアル化されている
・入社後に研修があるため基礎を学べる
・チーム制なので困ったときに相談できる

最初はわからないことだらけでも、慣れてくると冷静に判断できるようになります。
この環境は、初心者にとって最適なスタート地点だと感じました。

ただし、定型的な作業のためエンジニアとしての経験は身に着けにくいでしょう。

夜勤やシフトのおかげで得られた時間の自由

夜勤はつらいと思われがちですが、意外なメリットもあります。
それは、「昼間の時間を自由に使えること」です。

私の場合は以下のように活用していました。

  • 昼間に病院や役所の用事をすませる
  • 空いている時間に資格勉強をする
  • 平日に旅行へ行く
  • 役所の手続きなど時間を気にせずに行ける

人が働いている時間に自由を持てるのは、シフト勤務ならではの特権でした。
この時間をどう使うかで、成長のスピードが変わると感じます。

ミスなく終えた時の達成感

監視オペレーターの仕事は、「何も起きない」ことが理想です。
つまり、トラブルを未然に防げたときこそ、最大の達成感があります。

特に印象に残っているのは、年末の繁忙期を無事に乗り越えたときでした。

高橋
高橋

夜勤でミスなく完璧に仕事をこなした後に、朝に帰宅する道はとてもすがすがしく、開放感と達成感がありました。

実際に働いてみた監視オペレーターのデメリット

夜勤・生活リズムの乱れと体験談

最大のデメリットは、生活リズムが崩れやすいことです。
夜勤明けの朝、眠ろうとしても太陽の光で眠れず、体が常にだるい状態でした。

私が実際に感じた負担は次の通りです。

  • 睡眠の質が下がる
  • 食事の時間が不規則になる
  • 休日も眠気が取れにくい

特に、深夜帯の勤務が続くと「曜日感覚がなくなる」ほどでした。
一見体力仕事ではないように見えますが、体調管理が何よりも大切だと痛感しました。

高橋
高橋

オペレーターの数が多いと、休みがある程度規則的にとれますが、人が減ってくると夜勤と日勤が不規則にやってくるので、生活リズムがばらばらになってしまい体調を崩したことがありました。

ルーチン作業の多さで感じた物足りなさ

次に感じたのは、単調な作業の繰り返しによる物足りなさです。
毎日ほとんど同じ流れで仕事が進むため、慣れてくると刺激が少なくなります。

私が物足りなさを感じた理由は以下の通りです。

・決められた手順に従うだけの作業が多い
・自分の判断で改善する余地が少ない
・目に見える成果が出にくい

一方で、この経験が「自分で考える仕事をしたい」という気づきをくれました。
物足りなさを感じた瞬間が、次のステップを考えるきっかけになったのです。

キャリア停滞を実感した瞬間

ある日、同僚の一人がサーバー構築の部署へ異動することになりました。
そのとき、私は初めて「このままでは何年経っても同じだ」と強く感じました。

監視業務は、自分から動かない限りスキルは増えません。
以下のような不安を持つ人も多いです。

「他の仕事に挑戦できるのか」

「スキルが身についているのか」

「このまま年齢を重ねて大丈夫か」

私も同じ思いを抱きました。
だからこそ、「この経験をどう生かすか」を考えるようになったのです。

監視オペレーターは楽?それともきつい?その理由

監視オペレーターは楽という意見もきついという意見もあります。

実際に私も働いていて楽に感じることもあれば、きつく感じることもありました。

楽に感じたとき:静かな夜勤・一定の手順がある安心感

「監視オペレーターは楽」と言われる理由も理解できます。
実際、深夜帯は静かで落ち着いた時間が流れ、集中できる瞬間もあります。

私が「楽」と感じたのは次のようなときでした。

アラートがなく穏やかな夜勤

マニュアルに沿って冷静に対応できたとき

決まった手順があるため、慣れればスムーズに動けます。
ただし、「楽=簡単」というわけではなく、油断すれば大きなミスにつながります。

高橋
高橋

私の職場では、アラート対応していないときは自由に自習することが許されていました。空いた時間に勉強することができるのも楽に感じる(メリット)の一つかもしれません。

きつかったとき:アラート対応・集中力維持・体力消耗

一方で、きついと感じる瞬間も多々あります。
特にアラート(異常通知)が連続で出たときは、頭が真っ白になりました。

その理由をまとめると、

深夜に集中力を保つのが大変
一度の判断ミスが大きな影響を与える
生活リズムが不安定で体力が落ちる

私の現場では、早朝にトラブルが起きやすく、眠気との戦いでした。
心身のバランスを崩さないよう、意識して休憩を取ることが欠かせませんでした。

ステップアップへの道(脱・監視オペレーター)

監視オペレーターとして働く中で、「このままでは終わりたくない」と強く感じる瞬間がありました。
なぜなら、私はもともと“開発職”を目指してIT業界に入ったからです。
しかし、現実はマニュアル通りの監視作業。スキルも思うように伸びず、やりがいを感じられなくなっていきました。
そうして私は、「開発エンジニアになる」という当初の夢を叶えるために、転職を決意しました。

私が開発職になるためにやったこと

結論から言えば、「勉強+行動」しかありません。
私は、仕事の合間や休日をすべて学習にあてました。
もちろん、夜勤明けで眠い日もありましたが、少しでも前に進むために工夫をしました。

私が実践したこと
  • 仕事の空き時間に教材を読む、またはコードを書く
  • 小さなプログラムを作って動かし、動作の仕組みを理解する
  • 退職後、失業保険を受け取りながら職業訓練校で本格的に勉強する

とくに職業訓練は、「無料で学べる」「生活費を確保しながら勉強できる」という点で大きな支えになりました。
(職業訓練についての詳しい内容は、別の記事でまとめます。)

監視オペレーターから抜け出すために必要な考え方

もし今の仕事に満足していないなら、一刻も早く行動することが大切です。
なぜなら、時間が経つほど環境に慣れ、行動する勇気を失ってしまうからです。

「今の職場でもう少し頑張ればチャンスがあるかも」
そう考える人は多いですが、実際に現場から開発職へ異動できる人はごくわずかです。

監視オペレーターを“終点”にしないためには、次の3つを意識しましょう。

  1. 目指す方向性を決める
     開発職か、インフラ構築か。まずは進みたい道をはっきりさせることが第一歩です。
  2. 学習する
     仕事の合間に独学でもいいですが、生活リズムが不規則な人は職業訓練校に通うのもおすすめです。
     環境を変えることで、学習習慣が自然と身につきます。
  3. とにかく行動する
     「完璧に勉強してから転職しよう」と考える人ほど、動けなくなります。
     少しでも準備ができたら、求人を探したり、ポートフォリオを作ったりして行動を始めましょう。

まとめ:監視オペレーターという選択と未来

監視オペレーターは「入り口としての仕事」である可能性

結論として、監視オペレーターはIT業界の入り口にぴったりの仕事です。
専門知識がなくても挑戦でき、現場経験を積むことができます。

ただし、やりたいことが明白ならば一刻も早く行動して抜け出すことをおすすめします。
「この先どうなりたいか」を意識することで、見える景色が変わります。

自分に合うかどうかを見極めるポイント

この仕事が向いているかどうかを判断するポイントは、次の通りです。

・コツコツと地道な作業が苦にならない
・夜勤に強く、生活リズムを自分で整えられる
・チームで協力しながら動ける

逆に、「変化が欲しい」「成長を感じたい」という人には、
早めに次のステップを考えることをおすすめします。

監視オペレーターを通じて得た学びと今後の目標

私はこの仕事を通じて、努力の積み重ねが未来を作ることを学びました。
地味に見える仕事でも、真剣に取り組めば確実に自信になります。

これからも私は、学び続ける姿勢を忘れず、
「監視」から「創る」側のエンジニアとして、次の挑戦をしていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ブログでは、今後開発エンジニアとして確実に転職する方法についても紹介していきます。
引き続きブックマークして読んでいただけると嬉しいです。

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